「三陸アカモク」の特徴

アカモクはホンダワラ科アカモクが正式な名称。ワカメや昆布などと同じ褐藻類の海藻です。地方名では「ギバサ」「ながも」「ギンバソウ」などと地域で呼称が違っている面白い海藻です。成長サイクルは1年という短い寿命の中で、三陸沿岸のアカモクは最大10mにも成長します。静かな海域を好み、陸上植物とは違い根から栄養素を取り込むのではなく、藻体全体から栄養素を吸収・光合成しながら成長しています。

食品向け加工では、硬い根を除去した茎・葉・枝・胞子を全て使用します。海藻特有のくさみが少なく、めかぶよりさっぱりとした「塩味と旨味」で、ネバネバとシャキシャキとした食感が特徴です。

アカモクの旬は3月頃~5月頃で(岩手県沿岸の場合)、アカモクが一番熟した時期を見定めて収穫します。近年ではアカモクに含まれるミネラル・食物繊維やフコキサンチン、粘性多糖(フコイダン・アルギン酸)などに健康機能性が見出され、アカモク食品の健康増進効果などが期待されるようになってきました。

特に岩手県山田産のアカモクは、フコキサンチンが多く含まれる産地であることが分かっています。※1 また、ミネラルを身体に取り込む食材として非常に有効です!※2

※1東北マリンサイエンス拠点形成事業(文部科学省復興事業)北海道大学・札幌医科大学・岩手大学
※2 新渡戸文化短期大学食品学研究室荒木葉子氏

免疫力強化!!

自然治癒力とも言われる免疫力を強化する「フコイダン」は海藻のネバネバの成分。コレストロールを下げるため、生活習慣病の予防や改善に効果があります。アカモクはこの成分を、なんとモズクの2倍も含んでいます!

抗肥満作用!!

脂肪燃焼の効果があるとされる、世界中で注目されている「フコキサンチン」は、スッキリ成分。抗酸化作用、抗肥満作用、抗糖尿病作用があり、サプリメント原料にも使用されています。この成分を海藻の中でも最も多く含むのがアカモク

栄養たっぷり!!

ミネラル、食物繊維、カルシウム、ビタミンK、ポリフェノール、鉄分が豊富です。

  • カルシウム…コンブ・ワカメの1.2倍
  • 鉄分…ワカメの5.2倍、コンブの3.5倍
  • カリウム…ワカメ・ヒジキの1.6倍、コンブの1.4倍
  • 亜鉛…コンブの7.1倍、ワカメの6.3倍

成分資料提供協力:新渡戸文化短期大学食品学研究室 荒木葉子氏

どんな料理とも相性抜群!!

味や香りに癖がなく、和食・洋食にも合うものすごい海藻です。しかも調理法も簡単。ネバネバトロトロシャキシャキの楽しい食感です。「おいしい食べ方」をぜひご参照ください。