オランダから国際郵便が届いた。
1999年9月に山田町へ来町したアーティストであるハニー・ファン・デン・ベルグさん、ヤン・ファン・デン・ベルグさんが日本文化と文化人と関心ある施設・食べ物を紹介した本でだった。
書簡名「exfomatie エクスフォーメーション」
日本各地の伝統・文化・科学施設・農産物を周り、滞在しキープレイヤーと会話する中でお2人が感じた知見・探求の言葉がつづられている。
至極の1冊に「アカモク」もご紹介頂いた。
山田町・和海味処いっぷくオーナー山崎純君と一緒に紹介いただいた。繋がりは、岩手県山田湾に浮かぶ無人島オランダ島から始まる。
2020東京オリンピック・パラリンピック開催中、オランダのホストタウンになっており、ゆかりある山田町へ来た。彼ら彼女からの「海藻について知りたい」とホストタウン事務局に要望があり、お声がかかった。2つ返事で快諾した。
アカモクと塩蔵コンブと乾燥ふのりを持って、2人の元へ馳せ参じた。初めてみる海藻の形に驚いていた。その眼光は研究者のような感じがした。質問攻めが始まった。通訳を通じて、海藻のそもそもの事、オランダ国内での海藻への着目度の事、日本の海藻食の歴史と文化・アカデミック・歴史・未来の要素の質問が飛び交った。楽しい夕食も、海藻とアカモクとフットボールで盛り上がるコアな時間を過ごす。
滞在中、アカモクを使用したオランダ伝統のお菓子とコラボレーション。
町の人にアンケート調査しながら振る舞った。とても美味しい。
「STROOP WAFEL」は濃いキャラメルにアカモクの塩気と旨味がマッチして、とても美味しい!
作ってお土産で販売したら売れると思っている。本の表紙にある器は、海藻から作った皿だ。アーティストらしい表現で、日本と日本文化とアートを紹介している。自分たちの表現をまとめた1冊を、有難いことに届けてくれた。世界中で辛抱がつづく月日の中でも、自分たちのアーティスト活動をに足を止めていなかったことに敬意を持った。
伝わると伝えるは違う。この1冊は、私たちの貴重な本になった。オランダを拠点にヨーロッパへアカモク展開を夢見ている。オランダ大使館でもこちらの本が紹介されたとのこと。
日本とオランダの国の違い、本冒頭に述べている文章がある。
《「異文化間の対話」と表現できるが、ここでは外国人である私たちが国籍の違いを超えて 、つながりを感じる日本との多様性に富んだ「多声的」な出会いを意味する》
全部はお見せできませんから、ホームページを覗いてください。
ヤン・ファン・デン・ベルグさん、ハニー・ファン・デン・ベルグさんへ感謝を込めて。
岩手アカモク生産協同組合
代表理事 髙橋清隆